「ウェブ時代をゆく」欲しい!

id:umedamochioさんに読んでもらえるということなので、書きます。


ウェブ時代を見ないふりしていても今のところは、生きていけてます。

ウェブにより、世界が縮んでいる感がありますが、

大学時代に石屋でバイトしてた1995〜1998年ぐらいにはグローバル化というものを感じてました。

(国産だった主だった墓石が、中国産にシェアが奪われていってました)

で、氷河期の就職活動を迎えた訳ですが、石屋での経験から簡単なものづくりだとまずい。という予感と、

地元で働きたい。という願望があったのです。

そんな1998年ごろ、大学の図書館にあるパソコンの電源をビビリながら入れて、初めてネットに触れたんです。

その時には、コンピュータ(ネットワーク)なら距離を越えられる!!とか思ってました。


そういった理由で、地元のSI会社に就職してみました。

しかし、そこにはパンチカードの時代から受け継がれた伝統産業的な世界があったんです。

就職してみてようやく分かったのは、何もコンピュータなんて新しいものではなく、

この業界は1960年代ぐらいからあり、ゼネコン体質であること。でした。


このサーバの製造から客先SEや社内システムSEまでひっくるめてのSI産業というものは、

サバイバルしなくても、御上に言われるがまま、ピラミッドを作ってりゃ法律だのなんだのの障壁があるから、お金にはなるし、

EDSとかも、そう簡単には参入してこれません。

(携帯の持込禁止の職場もあるし、ネットから遮断されてて困った時にグーグル先生に質問できない職場だってあります)

日本のコンピュータサービスの市場規模は、5兆円。

SI開発、ソフトウェア、アウトソーシング各市場規模合計は5兆円

ウェブ屋さんの商売をネットの広告で稼ぐだけとすると、4000億円ぐらい。

ネット広告費、雑誌に迫る

伸びてるとはいえ、ドコモとKDDIの契約者数どころじゃない開きがあります。

危機感を持って、未来を考え抜いて生きていくことは重要ですが、

ウェブ時代をいかなくても、とりあえず食べてはいける現実があります。ゆで蛙ですけど。


しかし、


他の国がこぞって英語という共通語でしゃべり、神様に近づくため、空を目指してバベルの塔を作ってる間に、

1国だけ、ファラオのためのピラミッドを作ってる。

例えて言うならそんな感じでしょうか?

とにかく、内々だけでカネを循環してイノベーションを起こさない。そんな浪費をどこまで許容していけるのか?

(私が無知なだけで、他の分野で頑張ってるんならいいんですが…)


ウェブ時代をゆく」が、僕の目を完全に覚ましてくれることに期待してます。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

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