ウェブ時代をゆく

とりあえず一回目、読みました。


ウェブ進化論はネットというのはこうだ!という教科書みたいな本でしたが、

ウェブ時代をゆくは、十人十色な人生に関する本だと思うので賛否両論分かれると思います。

時代の流れというやつを感じて、「じゃあどーすりゃえんなら?」と思ってる人は読まざるを得ない本かと思います。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)


あとはうだうだ書きますと、


ぼくは、おそらくは読者として想定されている、何をやってもそれなりにこなせるけど、突出した何かを未だ見出せていないナナロク世代です。そんなに本を読むという経験が豊富なタイプじゃないので、読むスピードは遅いのですが、目的がはっきりしてたから「読書を楽しむ」ではなく斜め読みしちゃいました。

その目的というのは前のエントリで書いた、ウェブ時代を生きていかなくても、IT産業を横目にみながら、SI産業は衰退しながらも残り続ける。しかし、この息苦しい世界を抜け出す=ウェブ時代を生きていく=ご飯を食べていくならどうやって?というところです。


これには現状広告収入モデルしかなく、現状難しい。という内容でした。


実際、困難だなと思ってます。


より多くの自由と、自分の勉強を兼ね、はてなではない別のところでサーバを立ててブログを書いたりもしてるのですが、そこで得られる検索連動広告による収入なんてのは、1年ぐらいかけてもショボいもので、1日リヤカーひいてアルミ缶拾って歩く方が効率的なぐらいです。


しかし、dankogaiさんとか、チームですがGIGAZINEさんとかみたいに究めていけば、それ(ネットで食べていく)も不可能ではないかな、と思ったりもします。ま、好きじゃなけりゃ続けれないし、競合相手に勝てないと思いますが。


出だしから否定されたので、読み方が雑になったのですが、それでもスモールビジネスはヒットです。「ハッカーと画家」を読んだ後だったので、大企業で閉塞感漂うIT戦士を続ける以外にはベンチャーで融資を受けながら、死に物狂いで頑張るしかないのか?いや、そんなことはないはず。とか考えてたので、大きなヒントになりました。


これはもうid:umedamochioさんの提案されているやり方を鵜呑みにして取り組んでみるしかないです。



もう一度お金の話に戻り、ウェブで飯を食うことについての異論です。
(本書のテーマから外れるから、広告収入以外の可能性というか未来予測は外したのかな?と思ってます)


もし、不特定多数の人間を肯定して生きていくのであれば、誰かのためのサーバ設定やプログラムのTIPSを書き、それが有益なものだったのであれば、興味がなくてもそこに貼ってある広告を押してあげる、あるいは、はてなブックマークしてページの価値を上げてあげる。といった、利益の還元の仕方があるんじゃないか?と思ってます。(ぼくは時々そうしてます)

また、あちら側とこちら側で動くお金の量が違うとありますが、仮想通貨やはてなポイントみたなものであちら側へお金がどんどん移っていく。もしくは、時代が流れ消費者があちら側でお金を使うことに慣れれば、広告収入主体のネットのお金の規模や動きも変わっていくんじゃないか?と考えたりします。

そういった流れを仮定して妄想を繰り広げると、googleが検索で世界中の人からx円ずつ集めれるのであれば、ぼくが夜なべしてWebアプリを作り、そのうちの1つが300個に1個ぐらいの確率でヒットして終身100円の課金で600万アカウントとかできちゃうと、1発で満塁逆転ホームランなわけです。PCはちょっと微妙ですが、ケータイのように決済機能を内蔵し、よりお金を払いやすいと思われるデバイスもあります。

そして現状、Rubyが爆発的に普及することになった原因のRuby on Railsを作ってる37signalsはネットで有償のサービスを展開しスモールビジネスを営んでるわけですから、これから遠くない未来が、広告収入による無償サービスだけで回る世界じゃないことを夢みてます。